2014/12/05
ピッキングを撃退



実際にシリンダーを交換しよう、と思った時、一体どの製品にすれば良いのでしょう？
以下の製品はどれも対ピッキングに強く、錠前屋さんでも開ける事は困難で、ピッキングを考えない、というものばかりです。
だから、このカタログの中のシリンダーをピッキングしてくれ、という依頼があった時に思うのです。
「ああ、割の合わない仕事だなぁ・・・。」
と。だから、ピッキングは考えません。破錠を考えます。が、破錠にも強いのが高性能シリンダーです。さあ、読者の皆さんは、どれを選びますか？

〈トライデントシリンダー〉
トライデントシリンダーの「トライデント」は、ギリシャ語の「３」の意味です。図３にあるような三つ又の矛のことを示すこともあります。ギリシャ語の海神ネプチューンなどが持っておる物ですね。よく見ていると、シリンダーがしつこいくらいにドリリング防止対策が施されていつので安心です。鍵の方も特徴的な形をしています。握る部分が三角形なのは、トライデントを印象付けるものですが、鍵山部分はくぼみになっていて、蛸の吸盤を連想させます。一体この中身がどうなっているのか？構造を知らない物に畏敬の念を感じさせるような不思議なシリンダーで、一般の錠前屋さんでの複製は不可能です。


〈６Pシリンダー〉
ジグザグの鍵が特徴的です。ジグザグに曲がった形状は「パラセントリックキーウェイ」と呼ばれている、防犯性の高い形状と言えます。普通にピックを入れる事が困難です。トライデント・シリンダーが「ピンの配置」に工夫を凝らしてピッキング対策をしているのと同様、６Pシリンダーは、キーウェイに工夫を凝らして、その対策としているのです。

〈ディンプルシリンダー916シリーズ〉
ウェストは、ドアハンドルなど、金具に強いメーカーです。錠前、シリンダーも販売していて、どの代表的なシリンダーがこの「９１６シリーズ」です。

・高精度切削加工
精密切削部分で構成されているため、高い防犯性と破壊強度を持つ
・アンチピッキングピン
アンチピッキングピンの採用により、ピッキング対策も万全
・リバーシブルキー
キーは上下どちらでも操作可能。キーの方向を確かめず挿入できる。
・ディンプル加工
ギザギザのないキー。手や衣服を傷つけることがなく、抜き差し感も抜群
・すり鉢状ガイド穴
キーの挿入がスムーズ、高齢者にも使い安く、暗闇の操作できる
・特殊コーティングピン
耐久性が高く、抜く差し感も抜群
・クリックボール
キーを抜く位置を感知するクリックボール付き。スムーズにキーを抜く事ができる
・たて型キーウェイ
キーウェイ（鍵穴）は使い易いたてがたのような特徴を持っていて、高性能シリンダーとして基本的な性能を網羅しています。

 

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